適度なメンテナンスで末永く楽しむカントリー家具
カントリー家具とは、バイン・オークやメープルといった木材を使用し、オイル・ワックスで仕上げた木製の家具とことを言います。木目の味わいを生かした温かみのある質感が特徴です。カントリー家具をさらに細かく分類するなら、重厚で直線的な高級感を持たせたブリティッシュカントリー家具、白を貴重としたロマンティックな味わいを持つフレンチカントリー家具、そして控えめな装飾で懐かしく素朴な味わいのアメリカンカントリー家具などに分かれます。 木の風合いを残して手触り感を楽しむカントリー家具ですが、その味わいを長く楽しむためには定期的なメンテナンスも必要になります。例えば、オイル・ワックスによる仕上げでは表面に塗膜ができないため、水拭きをすると少しずつ表面のオイルが剥がれてしまいます。ですから、普段のメンテナンスとしては基本的に乾拭きをすることになります。そして、定期的なメンテナンスとしてオイル・ワックスなどを重ね塗りすることでその風合いを保つことができます。その際、小さな傷などは#300前後の目の細かいサンドペーパーで軽く研磨した後でオイルを塗れば目立たなくなります。 しかし、使い込むうちに傷が付いたり、素材の割れ・反りなどが発生することは、いくらメンテナンスをしても避けることができません。カントリー家具のメンテナンスは、購入直後の状態を維持するというよりも、移り行く生活の中でその歩みを共にするように付き合うものかもしれません。家具に付いた傷が家族の歴史と思うことができる頃には、その愛着もひとしおになっていることでしょう。x
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